ええと、何から書いたら良いのか全然わからないのですが。とりあえず私がゴンとキルアについて日頃思っていることを、できるだけありのままに書きたいです。とは言っても文才や表現力に激しく乏しいので、かなり分かりづらい文章になるであろうことをお詫びしておきます。
私には私のゴンキル像がある!という方は読まないほうがいいかもしれません。あくまで私個人の見解ですので。

当サイト「ナツ、サク。」はゴンキルサイトです。最近はほとんど、というか全てに近いほどゴンキル作品しか取り扱っておりませんが、当初はキルゴンも扱っておりました。今でもキルアがあまりに女々しすぎるものや女体などにはあまり積極的ではなく、男らしい二人が好きなので、受けはキルアという前提があっても、表では実際そこまではっきりしていないという感じでしょうか。
とにかく、二人が一緒にいてくれたらそれでいい、というのが私の基盤となる考えです。

しかしゴンキルに大きく傾いているのには、少し理由があります。
二人のことはできるだけ原作に近い形で描いたり、書いたりしていきたいなと思っているのですが、原作を読んでみるとどうもキルアがゴンを強く想う場面が多い気がしまして。
私は最初、キルゴン派だったんです。初めて出逢ったハンタサイト様のジャンルがキルゴンで、どっぷりはまってしまいました。でもゴンキルの存在を知って、よくよく原作を読み返してみたら、キルアはゴンのために痛みを我慢すること(G・Iのドッジボールなど)や自分を試すこと(vsノブナガ、vsラモットなど)がとても多く見受けられました。ゴンが淡白な分、キルアの想いは余計に浮き彫りです。その強くて重い「すき」の気持ちを、攻めととるか、受けととるのか、そこがゴンキルとキルゴンの境目だと私は思っています。考えた結果、ゴンについていくのに必死で、いつも思いつめているような、そして時折儚く(シュート談)、悲しそうな顔をする(メレオロン談)、そんなキルアに、ゴンを襲う余裕などあるだろうか‥‥という結論に至ってしまいました。キルアはゴンに対しては物凄く弱いんじゃないでしょうか。
ちょっと裏の話になってしまいますが、受ける方は絶対痛いですよね。それにどっちも男の子だし、本能的に攻めの方が楽だと思うんです。でも、ゴンのことを誰よりも大切に想うキルアだから、繋ぎとめたくて必死で、自分が辛い役割を背負うことで関係を保とうとしているのではないか、と私には思えました。

ゴンキルについて、キルアのことばかりではなく、ゴンに対しても少し思うところがあります。
ゴンは、あちこちで書き散らしているのですが、黒いと思います。あまりひとつのことに執着することを知らず、自分の思うままに行動して、ゼパイルさんからは「目利きの通用しない五分の品」とまで言われていましたよね。
そんなゴンがキルアという存在をどう受け止めているのかを考えてみたのですが、まぁ、きちんと「大切な人」という認識はあると思うんです。
しかし、自分のやりたいことを投げ捨ててまでキルアと一緒にいるでしょうか、あの方。
キルアと一緒に旅をして好きなことして、今はそれで満足しているのかもしれないけど、もしキルアがそれに付き合いきれなくなったら、切り捨てられちゃうんじゃないかと思うんですよ。
例えばNGLでのキルア負傷後の久々の電話、随分とそっけなくて驚いたものですが、多分キルアのことより、メレオロンのことやその他もろもろで頭いっぱいだったんじゃないかなと。諸所に見受けられるように、いつだってキルアが一番、というわけではないんですね。そういうわけで、すきの気持ちの大きさとしてはゴン→キルアよりゴン←キルアの方が勝っていると言えそうです。
そこでキルゴン的にキルアがゴンを襲ったとしたら。多分ゴンは受け入れられないと思います。だって男の子だし、キルアがゴンを想うほどには、ゴンはキルアを想っていないわけですから。
視点を変えてゴンキル的に、キルアがゴンを誘ったとしたら。そう考えると、逆よりはゴンが抵抗しないような気がするというか。キルアがいいならいいよ、というノリで。
これは日記にも書いたのですが、ゴンは本当に掴みにくいキャラクターです。いろいろ書きましたが、ゴンについては私の中でも考えがまだ固定されていなくて、未知の存在となっているのです。

なんだかこうやって文章にしてみると、ゴンキルに転んだのは、キルアのゴンを想う姿に感化されたのが主な原因というような感じになってしまいますね。しかし、私はどういうわけかゴンがかっこよくてしかたないという珍しい思考の持ち主でして。ゴンがそっけないのがいいんですよ。キルアがあんなに想ってるのにあっさりパームと付き合っちゃうような、「いこう、キルア」とか「俺が聞いてるんだ」とか、NGLのゴンの自己中ぶりに、何度赤面し布団に突っ伏したことか^^怒られそうですが、キルアにそんなこと言うなんて!とか微塵も思いませんでした。キルアがそれでゴンに愛想をつかすならそれでいいと思っているので‥‥しかしそんな素振りを全く見せないキルア、どんだけゴンのことすきなのアナタ。でも唯一ゴンの失言だなと思ったのは、キルアファンの多くから非難されたであろう「関係ないから」ですかね、しかしあの台詞はゴンの精神状態が極限だったからつい出てしまったんだと思うんです、まあ、多分半分は本音でしょうけど。関係なくはないけど、お前なんでそんな冷静なんだ!オレには無理!みたいな。そりゃあそうだよ、ゴンはカイトしか見えてないけど、キルアはゴンしか見えてないのよ。あの二人は人類を救おうなんて気は全くないんですよね、ゴンは完全に私怨だし、キルアは完全に「ゴンのため」。
ですが、ゴンはタイミングを心得ているようで、たまーにキルアに嬉しい言葉をかけてくれちゃうんです。「キルアじゃなきゃダメなんだ」とかね。そしてキルアはまた頑張ってしまうのでしょう。
話が大分NGLにそれましたが、以上のような観点から、ゴンキルに目覚めてしまったわけです。

以下過去の日記より使いまわしです。

でもゴンキルはいつか二人が別々の道を行ったり、きっとどっちかが死んじゃったりするだろうとは思うから、せめてそのときに、ゴンとキルアにとって、お互いが忘れられない存在になってたらいいと思います。
どこかで繋がってる自分たちをたまーに思い出せたら。
ずっと一緒にいて欲しいとも思うけど、でもそれだと絶対にどっちかが、多分キルアが犠牲にならなきゃいけなくなるから。そこまでもつれてしまったゴンキルも好きだけど、やっぱりそれぞれの道があると思います。
ゴンキルの関係は、キルアがゴンをすきでいることが大前提だと思っています。だから、キルアが自らゴンと離れることを決断したら、もうそれは誰にも止められない。
一見キルアばっかりがゴンをすきでいて報われないようだけど、ゴンにとって、キルア以上の存在は多分いないと思います。だけどゴンはそれに気づくのが少し遅くて、キルアと一緒にいることが当たり前のように思っていて、気づいたときにはもうキルアは隣にいないんだと思う。
でも気づいたところで戻らないで進み続けるのが彼だから、そうなったらキルアがアプローチして来ない限りもうおしまいでしょう。
キルアは別れたあとも引きずってしまうのかな、とか、そういうのを考えるのが切ない。
でも最近、キルアが自力でイカルゴという友達を作って、もうそろそろゴンに依存しなくなるのかなぁと思いました。ゴンがキルアを変えてくれてそれでキルアが自立することができて、嬉しいことなのかもしれないけど、でもゴンがすべてだった日々をどんどん忘れていくのかなぁなんて考えたら悲しくなってしまいました。いつだって二人のことで泣いてます。
ゴンにキルアを、なんとか繋ぎとめてあげてほしいです。

ゴンという存在がキルアにとって「友達」になる日が来ないでくれたらいい。
でもそんなことになってしまう予感がしてならない今日この頃です。






ゴンキル論/20051104

20070225/一部改訂
20090104/書き直し